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生産性と生産時間

生産性と生産時間

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家人と住むようになったのだから、今までと同じペースでことが運ぶわけがない。 布団に入る時間も違えば、朝起きる時間も全く異なるのだ。

築き上げてきたというほどのものではないけれど、39年間生活してきてそれなりに”自分らしさ”が随所に出てきているはずである。 そんな大げさに言わなくても、癖なんてその最たる例だろう。

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延長線上、それまでの生活の延長線上に、家人が加わり、家事仕事が加わる。

そんなに大したことではない。

…。

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最初は「最近生産性が落ちたな」と感じた。

メールを読んでも返信するには時間がなさすぎた。 Twitterのタイムラインは眺めるけど、眺めて時間切れになってしまった。

こんなことの繰り返しである。

撮った写真の現像や整理、その他もろもろ。 なんにも手付かずだ。

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そもそも、パソコンの前に座ることがほとんどなくなった。 iPhoneなんて、別になくてもいいんじゃないか?と思うぐらい触る時間が減った。通勤時間に歩きながらできるIngressだって全くやらなくなってしまった。

ボクは、今まで時間を費やしてきたことに、全く関心がなくなってしまったのか?

そんなこと言ったら、自分は一体何者なんだ? 毎日決まった時間に会社に行き、(ほぼ)決まった時間に家に帰って家事をやることだけしかやることが本当にないのか?

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連休前半戦の最終日、ふとベースを手に取ってみた。 引っ越してから1回ぐらいしか触ってなかったギターだけれど、妙に楽しかった。 そのまま数時間、iPodに入っている教則本の練習なんかやってしまったり。

ベースを弾いていた時間が対外的に何か生産性のある時間だったかといえば決してそうではないけれど、楽しい時間を過ごすことができたという点ではとても生産的な時間だったと思う。

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ふと考えると、楽しいに限らず生産的な時間を過ごそうとすれば、その前に時間そのものが必要なんだなと変なことに気がついた。

生産性が上がらない上がらない、最近何もウェブにアップしてない、どうしよう。 そんなことばっかり焦っていて、なんかもっと生産性が上がることを考えなくてはと思っていたけれど、どうもそうではないらしい。 時間がなかったんだよ、そもそも時間が。

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生産性は、生産時間があるときに発揮する。 それを忘れていた。

そもそも生産時間がないのだから、いくら生産性が上がらないことに嘆いたところでそれほど意味がない。 生産時間がゼロのところに、生産性のパラメータを掛け算したって答えはゼロになるだけだ。

何となく、落とし穴だったような気がする。

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時間はあって当たり前。 だって誰にでも同じだけあるのだから。

だから自分の生産性の低さばかりに目がいってしまう。

それはどうも違うようだ。

まずは落ち着いて生産時間を確保すること。 それをまず落ち着いて考えたほうがいい。

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  1. そうですねー→まずは落ち着いて生産時間を確保すること "生産性と生産時間"

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