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初めて研修の講師を担当しました

初めて研修の講師を担当しました

よかった点1

早口にならず、甲高い声にならなかった。ゆっくり呼吸することができた。

これは最も危惧してたことで、以前お客さん向けセミナの司会を初めて担当した時に、緊張から相当早い喋り、呼吸がゆっくりできなかったことがあった。喋りながら「これはいかんなぁ…」とわかりつつも、打つ手なし。しかし慣れは早いもので、閉会の司会進行は自分でも別人かと思うほど、低い声でゆっくり呼吸することができた。もう7〜8年前のことなので今回は大丈夫かと心配だったが、その点は問題なくできたと思っている。

よかった点2

70名ちょっとの人数が受講していたけれど、早めの段階で目が会う5〜6人を見つけることができた。ひとまずのペースメーカーを早い段階で見つけることができたことは、しゃべる側の安心感をもたらしてくれるのでよかったと思う。

よかった点3

講座の目的を最初に伝えておいた効果はあったと思う。社内研修の場合、講座名で目的は分かっているでしょと言わんばかりにいきなり話が始まるケースが_自分の受講経験上_多かったが、あえて目的をしっかりと伝えた。

  1. 広く不動産についての知識を得る。
  2. わからないことについて、自分でも考えてみよう。
  3. 聞いた話のノートをとることを、習慣にしましょう。

特に、今回は実技用の資料以外のレジュメを一切配布しなかった。社内講師でスライドを使う人を見たことはないが、社外講師は概ねスライドの印刷版をレジュメとして配布する。経験上、配布されたレジュメは後から読むことはほとんどなく基本的にはノートに取ったところを見るだけであったし、スライドを印刷したレジュメは文字がいっぱいで書くスペースがほとんどないものばかりで使いにくいケースがほとんどだったと感じたことが多かったからである。

レジュメを配布すると、スピーカ側もレジュメにメモとる候で話を進めるためノートが撮りにくかったが、その点は十分に考慮した。全部で149枚のスライドを用意したが_持ち時間は7時間35分、1枚あたり単純計算約3分、そのうち接続詞(用)として用意したスライドも多数ある。そのため、実質的な1枚に十分な時間を割くことができるようにし、ノートが取りやすいように準備したつもりである。また、土地の形の解説ではアニメーションをしっかり使って目に訴えるように前日ギリギリまで色やアニメーションの入れ方、ページの順番を入れ替えて試行錯誤した。

また、「わからないことについて、自分でも考えてみよう」という講座の目的をしっかりとはじめに伝えたため、マイクを回して順番に問いかけをして行った際に「わかりません」という回答は1回だけであった。ほぼ全ての問いかける即答できたか、時間はかかったし用語として正しく答えられなかった受講者もいたが、考え方として「○○のことですよね?」と答えてくれた受講者も多数いた。そういう風に答えてくれる人がいるからこそ、補足の説明が必要だとこちらにも促してもらうことができ、受講者の理解度を測るバロメータにすることができた。それ以上に、100%正解を答える必要はない、わかっていることをなんとか言葉にしてみようと頭を悩ませていることが目に見えて伝わってくる。私の受講経験上、わからないものは「わかりません」と即答して次にマイクを回してしまうケースが多かったので、はじめの目的で考える時間は用意してあるよと伝えたことはよかったと思っている。

よかった点4

事前に配布してある資料や支店備え付けのものを持たせる時以外は、持ち物として「筆記用具、電卓」といった、そりゃ誰だって持ってくるでしょというものだけを指定している場合が多い。今回は不動産担保の講座ということもあり、図形を扱うことから定規を携行品に入れておいたし、土地の評価は基本的に長方形にすることから始まるため三角定規を持ち物に含めておいた。それに加えて「筆記用具」ではなく、「鉛筆とノート、それに電卓」と筆記用具をあえてバラバラにしてすることにより、メモ帳程度のものしか用意してこない受講者に注意を促すことにした。

その結果、やたら消しゴムのカスが多くなった気がしないでもないが、うまく実技用の資料を見つけてそこに補足書きしながらノートを取っている者や消してる時間が面倒になったからやたらとノートに二重線を引いている者も多くいた。

研修となると、営業店で日々苦労している人にとっては束の間の休息日_送り出す方も明日は楽でいいなという風に受け止められていて居眠りしている者も数多くいるが、お昼時間後の眠たくなる時間を含めて、居眠りは皆無で研修を進めることができた。

これはまずかった点1

これは私の準備が足りなかった点_知らないことを前提に考えきれていなかった点である。

土地の評価は土地に面している道路が多いほど評価が加算されていく。多くの場合、正面の道路と側面にも道路がある側方道路、正面の道路に加えて裏側にも道路がある裏面道路というのはよくある。しかし、正面にも側方にも裏面にも道路があるというケースがないことはないがあまり多くない。

評価を加算していく作業の中で、言葉通り側方道路、裏面道路はすんなり受け入れられたが、土地に道路が三方以上に面していると、側方加算と二方加算という言葉が出てくる。例題では道路が三方に面しているものを取り上げたが、「二方」という言葉がわからない人がとても多かった。土地の評価は基本的に路線価の高いところから行うが、道路が3つあるとどれが二方でどれが側方なのかかなり戸惑ったらしい。確かに言われてみれば、道路が三方にあるということは何を基準に二方というものを考えればいいのかわかりにくい。

私としては正面に対して横にあるのが側方、従って裏面に面している道路が二方になるに決まってるでしょ感満載で説明したため非常にまずかった。正面と裏面に道路がある場合、正面道路に対して裏面道路が二方道路になることはすぐに理解されたようだが、三方では確かにわかりにくい。準備段階での落とし込みが不足していた点であって、次回以降はこの点をしっかり説明していかないといけないなと感じた点である。サポートに入ってくれていた人も、どうもここのところがわかりにくいらしいとアドバイスをしてくれたので昼食後に再度説明したのだが、この際説明で時間を使ってしまい、研修の最後が若干駆け足になってしまったことは受講者に対して申し訳なかったなと思っている。

これはまずかった点2

法務局で取れる土地の図面_いわゆる公図は縮尺が1/500または1/600である。持ち物の定規にはこの縮尺の定規を指定したが、非常に細かいため1目盛なのか2目盛なのかは正直言って人によってそれぞれ違っていてもおかしくない、それぐらい細かなものである。

意外に知られていないが、JIS規格に適合したの定規は数が非常に少なく、スケールの定規は様々な縮尺を入れるため三角錐の定規が多くその多くが木製である。その日の気温や湿度で伸び縮みするのは当然であり、これを考慮に入れていなかったのはまずかった。1目盛狂うだけで補正率が変わってしまうことがあり、計算の過程は合っていても最終的な評価額は変わってしまうことが多々ある。この点を考慮していなかったため、正解例のスライドを1つしか用意していなかった。

これは答え合せをしているときに「自分は○○メートルで計算した」という言葉を聞いて、初めて気がついたことである。途中から答え合わせを私が用意した距離プラスマイナス1目盛だった人、と挙手の方法を変更してなんとかやりきったが、はじめに定規によって目盛りが変わってしまう可能性があることを伝えていなかったことはまずかった点である。確かに、実技中に「なんで?オレは○○メートルになったぞ?」という声が多く聞こえていたが、まさかそこに落とし穴があるとは当初の想定外であった。

全く想定外だったこと

149枚のスライドなんて勤務時間中に作れるはずもないので作業は自宅で行なったが、自宅はMacなのでKeynote、会社はWindowsでPowerPointで互換性が心配であった。

急遽前日に研修センタまでテストをしに行ったのだが、ちょうどその日に研修センタの

PCが入れ替えになっていて、初めてワイド画面のラップトップが導入されたらプロジェクタにうまく投射されなくなってしまったとのことであった。そんなこともあろうかとMacBook Airは用意して行ったしThunderboltとVGAの変換コネクタは用意していたので、自分のマシンで研修を行うことは黙認してもらうことができた。ここまではよかった。

当日研修センタに行ってみるとあると行っていたポインタの本体はあったのだが、レシーバのUSBアンテナが紛失しており、私もあると言われたことを信じ切っていたためMagicMouseを持って行かなかった。そのためMacから離れることができず、解説中に席を回ることができなかったことが心残りである。

VGAモニタも「こんなことがあるかもしれない」程度で買って持っているものだったので、ポインタも「こんなことがあるかもしれない」で私も1つ用意しておこうと思った。さてどれにしようかな。

最後に

セミナの 司会は何回か経験しているが、自分が研修の講師を担当するのは今回が初めて。それも70名以上という大人数ということ、一般職の営業職が対象だったため年齢にも相当にばらつきがありどうなることかとやきもきしたが、スライドを作りながら予行演習もやっていたおかげか細かな点では改善すべきところはあったが、概ね足踏みすることなく1日を終えることができたかなと感じている。私なりに_の入念な準備をしていったつもりなのでそれが奏功したのだろうと、一応思っておきたいなぁ…、といったところである。

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