Read Article

アウトライナーからの強制離脱

アウトライナーからの強制離脱

私は10月5日(つまり明日だ)試験環境スタート、翌年1月4日に本番稼動に入るシステム移行のプロジェクトを担当していた。今年の2月にその部署へ異動し、5月にベンダーの説明会、7月には東京で開催されたベンダーの説明会に出席した。

私は、パワーポイントをそのまま印刷されたレジュメには基本的にメモを記入しない。レジュメはそのままパワーポイントのスクリーンを見たときの印象を壊したくないからだ。メモは全てノートへ書き込む。

◼︎

ここからアウトライナーの出番だ。

レジュメの見出しを打ち込む。 次の階層に下げて、そこに関するノートのメモを打ち込む。もう1つ階層を下げて、レジュメとノートを見比べ、あれ?ノートに書いたことではちょっとはっきりしないなと瞬間的に感じたことを打ち込む。

この作業をしているうち、朧げながらに全体的なプロジェクトの流れや準備しなくてはいけないこと、ハードの購入、回線工事、現行使用している印刷書類の作成、職員のトレーニング計画などなど。

これもまた、アウトライナーへ打ち込んでいく。

合議しなくてはならないものはその部分だけ印刷し、打ち合わせで見せて話し合った結果をそのまた下の入れ子に入れていく。

こんな作業を繰り返しながら、9月25日を迎えたところ、10月1日付で人事異動となって部署を離れることになった。

◼︎

そもそもこの部署はシステムを担当している部署ではない。

あくまでもその部署での主たる業務をお客さんへサービス提供するためのウェブサービスを、「こちらも利用者」として管理し運営しているにすぎない(という感覚が強いので、他の人にとっては他人事になる)。

システム管理のプロ集団ではないので、作業のフローチャートもなければ、やたら横に長いカレンダーもない。もっとも、ベンダー提供の移行スケジュールのカレンダーはあるが、社内での行程管理には何の役にもたたない(普通そういうものだろう)。

全ては、私が投げ込み打ち込みしているアウトライナーの中で、このプロジェクトが息づいているのだ。

◼︎

このアウトライナーを作成しているWordのファイルをそのまま引継書にはできないという問題が起こった。

自分のための、自分にわかりやすく、そして自分にわかりやすく自由自在に使うことができるのがアウトライナーの魅力だと思う。よそ行きの文章をアウトライナーで作るならば、言葉遣いもそのようにしていただろう。しかし、このアウトライナーはあくまで自分専用。

はっきり言って、 ボクにしかわからない言葉や記号も、人から見ればデタラメだと思われそうな使い方をしている。 それで別に一向に構わない。

しかし、「さあ、これから試験環境で作り上げていくぞ」と意気込んでいるところでのアウトライナーからの強制離脱は思いの外難しかったし、結局できなかった。

◼︎

最終的には、アウトライナーの第一階層に書かれた文字だけをピックアップし、その横にいつごろまでにという日付を入れて渡すだけになってしまった。

なので、様々な思いつきや問題を解決してきたプロセス(きっと試験で見直す必要があるだろう)、アイデアとか、とにかくこのプロジェクトの中で「考えたこと」は一切渡せずに終わってしまった。

◼︎

アウトライナーで終わったものは消去した方がいいということを読んだ。最初は「へっ?」となったが、やってみるとなるほどその理由はよくわかった。

しかし、今回のように終了もせず、取りやめにしたものではないアウトライナーは一体どうすればいいのだろう。残っていれば気になってしまうし、かといって次の仕事には全く関係のないものだ。しばらくは未整理に入れておくかどうするか。

突然Get Out!!を命じられた場合のアウトライナーの行き場所に困惑している、日曜日の昼下がりである。

コメントを残す

Return Top