住む場所が変わる。
新しい住む場所はどこがいいのか。
何が最適なのか。
住む場所を数ヶ月変えたことは経験したことはあるが、マンスリーのマンションだったので着るものとパソコンを持っていけば十分だった。ある意味ではミニマルな住環境の変化だったかもしれない。
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今回は前回と同じようにはいかない。新しく住む場所を探さなくてはならない。
マンスリーのように家具家電が一通り揃っているわけではない。全てを自分自身で揃えなければならない。
日本の家は、なぜ冷蔵庫を自分で買わなくてはならないのか、と真面目に考えたときもある。
洗濯機が部屋の中へ入るかどうかなんて、なんで考えなきゃいけないんだ、と真面目にイラついたときもある。
新しい生活を作り上げていくことに、モノのことでこれほど神経をすり減らすものだとは全く考えもしなかった。
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新しい生活には、相方が一緒にいることになった。
一人でなんでも好きなように決めるわけではない。全てに二人で考え、二人で解決していかなくてはならない。洗濯機を探しながら、8kgだとか9kgだとか見せつけられて、いつも二人で首をかしげて???
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知ってるつもりで相方にお互いでなったわけだが、相方となると何も知らないことだらけだった。
自分の手帳に○○と記入しておけばどこに何時に行けばいいのかわかる暗号のようなものも、当然相方には○○では全く何のことやら伝わらなかった。
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新しい生活を作ることは、こんなにジタバタするものだとは思いもしなかった。
こんなに時間がかかり、手間がかかり、相方の知らないことがたくさんあり(納豆がキライだといったものから、生理的に受け付けないものまで)、気がついたら今現在の生活がグッチャグチャになっていた。部屋は散らかり放題、メールやメッセージもほったらかしで、今日はついに仕事をちょっと失礼して隣の病院へ定期通院することを忘れてしまった。
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あらららら…、と渦に巻かれるような日々が続いていたが、ようやくそれにも慣れてきた。
今を振り返れば計画が甘すぎたということは十分に第三者的に思えるのだが、そもそも新しい生活を築き上げていくのに具体的な計画と言っても立てたようでいて実は立ってなかったという笑い話なのかもしれない。
知らないことだらけで、余計な気苦労を積み重ねているだけのことかもしれない。
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結局のところ、今の自分は一体何なんだろう?
このことに気がついたことが収穫だったのかもしれない。
きっとそうに違いない。
冷蔵庫や相方のキライな納豆に振り回されながら、新しい生活のアウトラインを描き始めたばかりである。
経験がないことにアウトラインを書いていこうと思っても、それが難しいこともあるということが知れたことが、この経験の成果の1つとも言える。
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これまでにない、長い長いアウトラインを遅ればせながら書き始めたところだ。
おめでとうございます!