2014年12月の衆議院議員選挙は衆議院における初のネット選挙となったと同時に、衆議院議席数を475席とした初めての選挙でもありました。一般に0増5減といわれている(た)議員定数削減の一貫です。それにしても議員定数削減といっているのにわざわざ0増とつけるのはどうしてなんでしょう?
それはさておくとして、テレビや新聞ではあそこが勝った、あそこが負けたということで報道されているわけですが、議席総数が480議席から475議席へ5議席減少していますので、それを加味した結果はどのようなものなのか。ごく単純な興味で計算してみました。
計算方法
解散前の議席数を党派ごとに、単純に480議席を475議席へ按分で計算しました。小数点以下は四捨五入です。
その結果
改選前 | 475議席換算 | 新議席 | 増減 | 換算議席との増減 | |
自民 | 295 | 292 | 291 | -4 | -1 |
民主 | 62 | 61 | 73 | 11 | 12 |
維新 | 42 | 42 | 41 | -1 | -1 |
公明 | 31 | 31 | 35 | 4 | 4 |
共産 | 8 | 8 | 21 | 13 | 13 |
次世代 | 20 | 20 | 2 | -18 | -18 |
生活 | 5 | 5 | 2 | -3 | -3 |
社民 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 |
改革 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
諸派 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
無所属 | 14 | 14 | 8 | -6 | -6 |
欠員 | 1 | 1 | 0 | -1 | -1 |
合計 | 480 | 475 | 475 | -5 | 0 |
- 党派、議席数は日経新聞2014年12月15日の夕刊(3販)一面より引用
繰り返しますが、5議席の減少を改選前の各党派の議席数へ按分したものとの比較です。
計算方法へのほんの少しの考察
統計的分析には様々な仮定が用意されるべきものですが、選挙というタイミングで議席数が削減されるので差し当たりどのような仮定を用意すればよいのかは、政治に素人の身では過度に困難です。今回は単純に解散前の議席数へ5議席減少を按分しましたので、当然ながら解散前の議席数が多い党派ほど按分の影響を強く受けます。たった1%強の減少率ですので、少数党派にとっては小数点以下四捨五入でほぼ影響が出ていないのも上記のとおり計算結果が示しています。
0増5減を行うにあたり選挙区の引き直しもおこなわれていますし、小選挙区と比例代表の定員数の変化についても考慮が必要なのでしょうが、今回は両者の合計数のみで比較しています。
最後にもう1度お伝えしますが、解散前の議席数を単純に按分で5議席減らした後と改選後の議席数を比較しただけです。
コメントを残す