
少し前の話になりますが、Evernote Days 2014の2日目はマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ副所長の石井裕先生の基調講演から始まりました。
基調講演の模様はYouTubeにアップされているのでぜひご覧ください(約1時間)。
基調講演 未来記憶|Evernote Days 2014 Tokyo
石井先生のお話は日常生活にマッチする部分がとても多くありました。もちろん、GoogleやAmazonなどがどうして勝者になることができたのかというお話もありますが、日々ボクらがやれることも十分にあります。システムは出来あがっているのです。そこに参加するかしないのか、kobayashiが思ったところを少しずつ紹介していきたいと思います。
情報流水 information = running water
『情報は流水。クラウドと百億のマシンを結ぶ水路網=新エコシステムを高速循環する水流。印刷凍結、オフライン蒸発、防火壁内死水化の堰を乗り越え、加速を続ける。世界による共有・編集・再発信を繰り返しながら。』@ishii_mit → http://bit.ly/aWaMIu
— Hiroshi Ishii 石井裕 (@ishii_mit) 2010, 9月 27
情報は印刷という永久凍結やハードディスクの中でfrozenされているものではなくて、激しく流れたがっています。そしてtwitterのretweetを始め、激しく共有されたがっています。僕が今持ち合わせている情報は、それはひょっとしたらグーグルで検索すれば他でもでてくるかもしれませんが、それでもでたがっているのだと思います。
そして情報は循環します。水も同じように、蒸発し、雲を作り雨が降り、川が流れます。いわばエコシステムです。
石井先生のお話では、このエコシステムは川上を抑えたものが勝つということで残念ながら日本のICTは敗戦してしまったとおっしゃっていましたが、ここではこの使い手としてのエコシステムについて考えてみました。
エコシステムを使う人
僕たちは毎日グーグルで検索したりAmazonで買い物をしたりと情報の流水の中から1つ1つをすくいあげています。そこで調べ、読んだものが仕事や趣味の世界で活かされ満足な生活を送ることができます。
しかし、これをもう一度、エコシステムの中に投げ込んでやることができるのではないかと思うのです。石井先生がおっしゃるように、満足がいったものをPCのハードディスクに眠らせておいても意味がない。その満足のいったものが、もう一度流水の中にでたがっている、またはだしたとしたらどうなるだろうか。
ハードディスクの中にあるもの、または自分の頭の中にだけあるものをtweetでもブログでもいい、エコシステムの中に放り出してやることで、共有されRetweetされたりする間に、まったく新しいアイデアに変わっているかもしれません。
情報流水のgatewayに立ってみて投げ込んでみる。そんな姿勢が、share(共有)の世界では大切なことになるのだと思います。
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