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銀行員の時間割

銀行員の時間割

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photo by photosteve101

限られた時間の中で、あふれるような仕事をどのように片付ければいいのか。サラリーマンのみならず、自営業、社長業の人でも、学生さんでもつきることのないテーマです。それぞれのおかれた立場で自分のもてる時間の形は変化します。同じ会社でも、同じ職種でも。まずはそこを確実に掴む必要があります。そこで、私の仕事時間の内容をまとめてみました。あわせて、「銀行って3時に閉まったあと、一体なにやってるの?」の疑問にもお答えできるかもしれません。

相当に縛れた時間配分

銀行によって違うかもしれませんので、そのあたり悪しからず。

まず、会社の建物に入る時間が相当厳しいです。誰でも全員鍵をもっているわけではありません。「鍵当番」なる人だけが鍵を持っていて、その人が出社するまで建物に入ることもできません。「昨日やり残した仕事を早めに出てきて・・・」ってことはできないのです。なので必然的に集合時間が決まります。

「残業するなら朝の方が効率がいい」。よく耳にする話です。しかし、タイムカードよろしく警備会社の開閉記録に残りますので、公然と「朝早く集合」をかけると残業代の問題が出てくるためそれもできません。銀行は9:00に開店ですが、会社の中に入るのはその30分〜40分前です。それでも電気をつけて、9:00になったらシャッターをガラガラッとあけて、さぁ開店とは行きません。基本的に全てのものが金庫に入っていますので、一切合切を金庫から引っ張り出して9:00の開店に備えます。その間に朝礼や係ごとのミーティング、お店によってはラジオ体操もやりますので、この時間はあっという間に終わります。

9:00〜15:00

9:00〜15:00はみなさんご存知のとおり、「銀行のやっている時間」になります。私は内勤ですので基本的には社内にいますが、営業と同行したり、保証協会に交渉に行ったりと時間の使い方はいろいろです。窓口にお客さんがおみえの時は受付をしたり、相談にのったりと結構雑多な時間になります。事前にアポが入っている来店もありますが基本的にアポなしなので、9:00〜15:00は自分1人でコントロールできない時間になります。

15:00〜16:30

私は融資担当なのであまり関係がないのですが、預金担当はある種ここからが戦争です。その日に取扱いをした手形や小切手、税金の集計を全部一気にやって、集中管理する部門に送付する準備を寸分の狂いなく、遅れることなく終わらせなくてはなりません。なぜならば、この時間に配送車が回ってきて、そこに今日の取扱い分を全て渡さなくてはならないからです。配送車は決められたルートを決められた時間に回らなくてはならないので、「もうちょっと待ってて」がきかないのです。

16:30〜17:30

集中管理部門に送る準備をする一方で、今日の現金の残高を金種(お札や硬貨の種類)ごとに1円も、1枚の狂いなくあわせなくてはなりません。「銀行って1円でもあわないと夜中まで帰れないんだよね」といわれる所以がここにあります。基本的にあうのですが、五十日(ごとうび)という5と0がつく日は取扱いも多いので機械で数えるもののそれなりに時間がかかります。

現金をあわせると同時に今日の伝票枚数と金額が機械に打ち込まれた枚数と金額に一致しているかも数えて計算しなければなりません。例えば通帳から出金して現金を出さずに振込みする場合は振替といいますが、入金の金額と出金の金額が合わなくてはいけません。どこかでオペレーションの間違いがあると入金の合計が1,000,000円なのに出金の合計が910,000円ということがおこります。このようなことがあってはなりませんが、最終的にそういった間違いがないか、また取扱った伝票がきちんと保管されているかを確認するためにもこの集計はかかせないのです。

17:30〜18:30

ここからがいわゆる残業になります。時代の要請とコストの要請(の方が大きいかも)から、以前のように上司の気の向くままいつまでも、というわけにはいきません。

この中で自分が使える時間は?

私は融資担当なので、あまり上に書いたような毎日の締切時間に追われることは少ないです。勤務時間内で自分で時間配分を考えなくてはなりません。当然融資のご相談にみえる方はアポなしのケースが多いですので、それも見積もった時間配分が必要です。

朝が8:30に出社したとして、定時の17:30までで 9時間です。仮に突発的な来店対応を2時間と見積もっても7時間あります。融資の仕事は1日で完結するものはそれほど多くありません。相談を受け、考え、支店で協議し、稟議書を作成して、審査部へ送り、そこで数日間審査が入り、とこれだけのタスクを経て営業店に戻ってきます。お客さんの資金のいるとき、その時に融資は実行されなくてはなりません。お金に納期遅れは許されないので、お金が必要な時までどれだけの日数が許されているのか、その融資を実現するための準備にどれだけの時間が必要なのかをしっかりと掴まなくてはいけません。

この記事を書きながら9時間という時間が長いのか、短いのかと考えていました。毎日を9時間に見合っただけの生産を行っているのか。今、私に求められているアウトプットは何なのかをこれからは考えて、9時間の使い方を模索していきたいと思います。

 

 

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