ボクも出展させていただいている名古屋の写真サークル「写步ろ」のグループ展。12月20日の土曜日は主催者の榊原くんと吉川さんがトークイベントが開催されました。そこでは写步ろができたきっかけなど、おもしろいお話が出てきましたよ(写步ろ展の詳しいことは前回 写步ろのグループ展に参加します をご覧ください)。
スキな写真をとおして新しい仲間ができた
榊原:写步ろをやってて、やっぱり写真っていいな。写真をとおして仲間もできたし。
写步ろをはじめた頃、カップルで参加している方達がいて、デートで栄を歩いていても「あぁ、キレイだね」って5分とか10分で過ぎてしまうけれど、写真を撮る楽しさがわかってからは30分、1時間デートを楽しむようになった、って言ってもらえたことがあって、その一言がホントにウレシかった。
吉川:写真をきっかけにもっと楽しめるようになったっていうのはいいよね。
みなさんも体験したことがあると思うけれど、この前、名古屋港の海洋博物館ていうところに行ったんですよね。普通、名古屋港っていうと水族館観てって花形なものをみて、楽しかったねで帰ると思うんですけど、意外とポートビルとか南極観測船ふじとかに行って話を聞きながら写真を撮ってみると撮りがいがある。
榊原:写步ろって歩きながら撮るので日常に近いじゃないですか。そういう気持ちを込めて写步ろって名前をつけたんですけれど、撮る写真がスナップ写真だからよりよかったと思います。みんないろいろな感情があるので、そこに縛りを設けてしまうと続かなかったなと思う。
人気講座はイルミネーション
吉川:参加者のみなさんの反応が特に早いのはイルミネーションですね。
榊原:夜景、夜はホントはやい。
吉川:夜景って撮れないから。
榊原:撮りたい、でも撮れない、てのはある。
吉川:反応がすごく早いなって毎回思う。
榊原:いつだったか、「夜景ってこうやれば撮れるんですね」ってホンの少しだけ教えてあげたら感動してどっかいっちゃった人いたな。
吉川:(毎回のベスト写真のコーナーを見ながら)これを見返していると思い出してくるね。
榊原:個性が出るよね。じーっと動かない人もいれば、あっちこっち動き回る人もいる。性格が出るよね。
参加者が作っていく企画
吉川:前に、Facebookですぐにいっぱいになってしまうので、ウェブサイトからの申込み専用の会をやったんですよ。その時、「今度ビール工場を見学して撮影する会をやりたいと思ってるんです」って話したら、「あ、私その工場で事務やってます」って人がいてトントン拍子で話が決まっていったときがあって、あれは本当に感動しましたよ。
榊原:すごいよね。あれはびっくりした。
吉川:参加者のみなさんから、撮りに行きたい場所がどんどん出てくる。企画を持ち込んでくれる方とかもみえて、それで栄から出られるようになったっていうのはあるかな。
榊原:多分遠足気分が出てきたんじゃないかな。逆に、遠くへ行こうよみたいな。
吉川:交通アクセスを考えると栄とかの方が集合しやすいのかなって思ってたけど、そんなことは全くなかったね。
写步ろができたきっかけ
吉川:ドイツ人の知り合いがいて、その方も写真がすごいスキな方なんですけど、その方を頼ってみんなでツーリングに行ったことがあるんですね。その方のご夫婦は今東京に住んでみえるんですけど、名古屋にお見えになったときに、ドイツではピクニックに行きながら写真を撮るという話を聞いて、これを名古屋でやったらどうだろうって思ったんですよね。知り合いで誰か一緒にやれそうな人いないかなって考えたら榊原さんが出てきたのですぐに電話してみた。
榊原:ちょうどボクも栄にいたから、今から行きますって行ったら目の前にドイツ人がいた。で、いきなり写真やりましょうって言われて、その場で決定。翌日にはカフェドクリエで打ち合わせしながら、もうウェブサイトもできてたもんね。
写步ろは奇跡の集まり?
榊原:写真を教えることは、自分が勉強にもなる。そういう部分が楽しいかな。
吉川:もしも、おかしな人がいたら参加を見合わせてもらわなくてはいけない。そういう覚悟はあった。だけど、全くいないではないけれど、ほぼいない状況で運営ができてきた。参加者のみなさんがいい雰囲気を作り出していて、そういう人をよびこまない空間にしているからかなって思う。ホント、おかしいんですよ。
榊原:そうそう、ホントおかしい。おかしな人がいても、その場の雰囲気をみて次はこられないんですよ。
吉川:ここに、参加者のみなさんが何か出してるんでしょうね。カメラのサークルやるっていったら、かなりマニアックな人、コアな人が集まりやすい状況ですよ。
榊原:そういう人ではなくて、どちらかというとコミュニケーションに長けた方々が集まってるよね。写真を撮るっていうと暗い感じの人が多いじゃないですか。
吉川:本来はね。
榊原:そういう人が逆にいないからいいよね。奇跡の集まりだよね。
ということでトークショーはまだまだ続くのですが、写步ろの楽しさが少しでも伝われば幸いです(吉川さん、榊原くん。違ってたら教えてね)。
ボクの考える写步ろのすごいところは、カメラの機材合戦にならないところです。もちろん、一眼レフのカメラを持ってて人のレンズを借りて撮ったら次の日にはレンズを買ってしまったという話もたくさんあります。ボクもその一人ですからね。
でも、ずっとコンパクトデジカメで参加している方がみえて、その方がとてもいい写真を撮るんですね。iPhoneで撮る方もみえます。ときどき、カメラを忘れたとかバッテリーを忘れたって方もみえます、いやホントに。写真を撮りにきたのにカメラを忘れたら相当な疎外感とかそういうものをもってしまうと思うんですけれど、全くそんなのお構いなしで、みなさん携帯電話で撮影してますからね。
なんでそれでもいいのかといえば、それは会の最後にやる講評会だと思います。はたから見ていてもとても大変だと思います。参加者一人一人からSDカードで写真をMacにコピーして集めるわけですから、やり方としては相当アナログで手間です。大きなプロジェクタに映すでもなく、1台のMacBook Proに20人近くが釘付けになってみるんですが、それでも写真を他の方の写真を見るというのは大切なことだと思います。
そんな吉川さんと榊原くんが、2年間を振り返ったトークショーでした。
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